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【AFTER】
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【BEFORE】

店長青山です、

本日は靴を磨いてみました。

【Church’s】チャーチのBURWOOD
バーウッドというモデルです。

ですが残念ながら、こちらはある人の
私物でして当店で販売しているものでは
ありません。

しかし、
今回のお話であなたが知らなかった
靴磨きのヒントがたくさん出ていますので
楽しみにしていてください。

それでは、行きますよー!!

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まずは靴の詳細から。

今回の【Church’s】BURWOOD ですが
素材は通常のカーフです。光沢感のある
ポリッシュドバインダーカーフでは
ありません。

そしてこちらのお品、実は
色がブラックではないんですね。

こう見えてネイビーなんです。
とてもおしゃれですねー。

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写真だとわかりにくいかもしれませんが
左においたモンクストラップが
ブラックの靴です。

こうみるとバーウッドは
やっぱりネイビーですよね。

ですので、
お手入れもネイビーのクリームを
入れていきます。

で、
まず最初におこなうことは
ヒモを外すことです。

ヒモを付けたままだと、
クリームが靴ヒモに付いてしまうので
まずは外す事からスタートです。

この時に一つだけ覚えておいて
欲しい事があります。

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内羽根式の革靴だと、
アイレット(ひもを通す穴)の
一番つま先側に通してある靴ヒモが
外しづらいことがあります。

その靴の仕様によりタンがアッパーに
縫い込まれていると、靴ヒモを入れる隙間が
すごく狭くてなかなかヒモを通したり
外せなかったりするのです。

そのときは一番つま先側の
アイレットからだけはヒモを抜かずに
着けたままでお手入れを行って下さい。

無理にヒモを外すことを繰り返していると
力を入れすぎてタンの周りの縫っている糸を
切ってしまったり、革を破いたりしてしまう
可能性があります。

一番前だけなら、さほど邪魔にならずに
ヒモをよけてクリームを付けることも
可能になってくるので、何が何でも
靴ヒモを外す必要はないという事です。

そうすれば、
【 お手入れをしようとして逆に靴を傷めた 】
という悲しい結果を招かなくてすみます。

意外なことですが真面目に律儀に
お手入れを頑張ろうとする方ほど、
靴ヒモを無理に外してこうなってしまう事が
多いので注意が必要です。

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そして、ヒモを外した時に余裕があれば
外したヒモを洗ってしまいます。
今回は白いヒモでしたので、
少しの汚れでも目立ちます。

コットンでしたので石けんで洗いました。
よくすすいだら、水気を布で吸い取らせて
靴を磨いている間に乾かしておきます。

ヒモを外したらまずはホコリを払う為に
靴のアッパー全体をホースブラシで
ブラッシングします。

コバの周辺やメダリオン、ブローギングの
穴の周りなどは細かい砂などが
残りやすいので丁寧にブラッシングを
しておきます。

このときに小さい砂が残っていると
後で磨きをかける時にその砂で靴の表面を
傷けてしまう事があるので、ここは
まず最初のとても重要な作業です。

念入りに行う位の気持ちで
ブラッシングをしてみて下さい。

そうしたらその後は濡れた布で
全体をきれいに水拭きします。

ポイントはムラにならないように
一部分だけではなく、全体をきれいに
湿らすようにふきあげる事です。

乾燥してしまっていた革だったりすると
これだけでも、革に水分が入りますので
たとえクリームを使ったお手入れを
しない時でも、水拭きだけで靴の
コンディションは良くなります。

本当に最低限のお手入れ方法を
お伝えさせて頂くとするならば、
店長青山的にはここまでをおススメします。

まず、

1、【 ホースブラシでホコリを払い落とす 】

2、【 濡れた布で全体を水拭きする 】

これだけでも、革靴のコンディションは
何もしない時より格段と違ってくるのです。

クリームなどをそろえなくてもこれだけなら
ホースブラシ一本さえあれば、
後はいらない布だけで出来ます。

是非、試してみて下さい。

そして今回、
【 眼からウロコのお手入れ 】
をお伝えします。

それはですね、
割りばしに濡らして絞った布を巻き付けて
靴の中の先端を掃除することです。

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「 なんだ、そんな簡単な事か・・・」

と、がっかりしましたか?

フフフ・・・甘いですね!

もし、この手入れを一度も
やった事がないならあなたは正直言って、
あまちゃんです。

「 俺は靴の手入れには
ちょっとうるさいよ?」

と思っている人ほど、
こんな簡単な手入れすら
行ったことがないのです。

そういう人は一度騙されたと思って
一回このお手入れをしてみて下さい。

そして割りばしさんに謝って下さい。

「あなたの事をナメていました。
 見くびっていてスイマセンでした。」

と、謝って下さい。

いつも念入りに手入れをして
履いてきたつもりの靴ほど
いかに汚れていたのかがわかって
ショックを受けると思います。

そして割りばしさんに謝りたくなります。
かつて店長青山が初めてこのお手入れを
した時には割りばしさんに土下座して
謝りたくなりました。

そして次は特に必要ないかもしれませんが、
中をきれいに拭き取った後、店長青山は
食品にかかっても安全なアルコールで
中を消毒します。

これは単に店長青山のこだわりですので
あなたには必要ないかと思います。
ただ、当店にある中古革靴は
アルコール度数67.9%
のエタノールで除菌、消毒済みです。

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そして中をアルコールでふきあげたら、
磨きをかける前に靴の中に
シューキーパー(シューキーパー)を
入れます。

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ですが、
今回はちょうど良いシューキーパーが
なかったので新聞紙で代用しました。

もしシューキーパーがない場合は
新聞紙などを入れて形を整えてから
お手入れをしてみて下さい。

シューキーパーを入れる事によって
甲の部分のシワが伸びてお手入れが
きちんと効果的にできます。

ですので、必ず先にシューキーパーを
靴の中に入れてからお手入れを
することがとても大切なのです。

と、

ここまでお話してきましたが
かなり長くなってしまいました。

この続きは次回にしたいと思います。

次も面白いお手入れのコツを
お伝えしていきますのでお楽しみに!

それではまた!

※ お勧め参考記事

●第2回
【3ヶ月間、風呂に入らない
美しい女性】

●第3回
続編【Church’s】BURWOOD
をお手入れしてみた!

合わせてお読み頂くと
今回の革靴に対する理解が
より一層深まります。