店長青山です、

これまでにお伝えしてきた
シミ以外の対応方法を
お話しておきます。

まずは

革に血が付いてしまった場合です。

血液はあくまで
水でぼかすのが基本です。

ただ、

この際の注意点ですが
お湯を使用してはいけません。

血液にはタンパク質が
入っているので、熱が加わると
凝固して繊維になじんで
取れなくなります。

そして次は

ボールペンを落とすなどして
線を書いてしまった場合です。

これは消しゴムでこするか
ベンジンなどの揮発性のある溶剤で
軽くたたくことで落とすことが
可能です。

しかし、これは
早い段階での処置に限ります。

ボールペンは特殊な性質があり、
時間の経過とともにインクが
皮革に少しずつ染み込んでいきます。

そうなってしまうと
奥深くインクが入り込み
表面から落とそうとしても
全く落ちなくなります。

ですのでポールペンの跡が
革についてしまった場合は
とにかく早く処置をしてください。

最後にこれはシミではないのですが
チューインガムが付いてしまった場合です。

これは逆にすぐに取ろうとしないで
硬く固めてから処置をします。

氷をガムに当てて硬くするのです。
固まったガムはポロッと簡単に
取れる場合が多いので、
試してみて下さい。

と、いうことで
様々な種類のシミについて
お話してきました。

これらのシミについて
共通していえることは

「シミがついたら素早く水でぼかす!」

ということです。

出来るだけ早くこの処置を
する事でシミが定着することを
防ぐのが大切です。

後でシミを落とそうとする時にも
作業が楽になります。

覚えておいて、
シミを付けてしまった時には
実践してみて下さい。

それではまた!

※ お勧め参考記事
【スエードの革靴にシミが付いてしまったら】

合わせてお読み頂くと
今回のお手入れに対する理解が
より一層深まります。