店長青山です、
乳化性のクリームをペネトレイトブラシで
手早く塗り込んだ後はブラッシングで
磨きをかけます。
この際、ブラッシングをするまでの
時間的なタイミングはどのようにすれば
いいでしょうか？
お客様の中にはクリームを
革に浸透させたいという考えから
「塗った後しばらく置いてから磨く」
という方が中にはいらっしゃいます。
実を言うとこれは逆効果です。
乳化性のクリームというのは
伸びを良くするために、
水分油分、ロウ分がバランスよく
入っています。
にもかかわらず、
しばらく置くという事は
水分を蒸発させてしまうという事。
そうすると、せっかくの伸びの良い
クリームの長所をわざわざ殺してしまう
結果になるのです。
伸びが良い性質がゆえに
少量でも済むのが乳化性クリームの
特徴なのです。
想像してみて下さい。
乳化性クリームが男性の
ヒゲ剃り用のシェービングクリーム
だと思ってください。
せっかくカミソリの刃が
滑りやすいように、泡状になっている
クリームなのに、わざわざ時間を
置いたらどうなるでしょうか？
泡が消えて滑りが悪くなり
カミソリの刃が滑らかに
動かなくなりますよね？
それと同じことが
乳化性のクリームにも言えます。
クリームを塗り込んだら
手早くブラッシングを開始する。
このタイミングを
覚えておいてください。
それではまた！
