店長青山です、

前回のロウ引きの紐に対して
もう一方のガス紐の靴ヒモに
ついてお話しています。

ロウ引きの紐は材料に

「綿糸」を使用しています。

それに対して、ガス紐は

「絹糸」を織り込んで作ります。

素材が違う分、
ガス紐の方がロウ引きに比べて
高級感のある仕上がりと
なっています。

昔はこの糸でワイシャツの生地を
織っていた事もあるようです。

ちなみに、

ガスを漢字で書くと

「瓦斯」となります。

あまり見慣れない漢字ですが
都市ガスなど、いわゆる燃料の
ガスのことです。

なぜ、この絹の紐をガス紐と
呼ぶのかと言うとこの紐の
加工方法に由来するのです。

ガス紐は作る際に

絹糸で織った紐をガスの
炎の中に高速度で通して
表面の毛羽(けば)を
焼くのです。

そうする事により、
紐に光沢感が出て
より滑らかに仕上がります。

ガス紐の特長は高級感や、
結んだ時の絡みの良さが
ある点です。

その反面、

ロウ引きに比べると耐久性に
劣るということがあります。

どちらにもそれぞれの良さが
ありますので好みに合わせて
選んでみてください。

それではまた!