サドルシューズなどコンビ靴の
お手入れについて

店長青山です、

スペクテイターシューズや
サドルシューズなど2トーン以上の
切り返しになっている革靴は見た目も
華やかでとても人気があるシューズです。

ただ、

色の違いや異素材の組み合わせ、
という事でお手入れ方法に
迷う事もあります。

今回はそのような
コンビネーションシューズの
お手入れについてお伝えしていきます。

コンビネーションシューズの種類

コンビネーションシューズは
大まかに分けると2種類に
分類されると思います。

●同じ素材の色違いの組み合わせ

●異なる2つ以上の素材で組み合わせ

この2種類です。

それぞれについてお手入れ方法を
考えていきたいと思います。

まず、同じ素材で
色違いの靴のお手入れ方法です。

同じ素材で色違いの組み合わせ

これは簡単に言えば
その素材に合ったお手入れクリームの
【 無色(ニュートラル)】を
使用すればいい、という事になります。

例えばスムースレザーであれば

【M.モゥブレィ】
シュークリームジャー

の無色を使用して、
全体のお手入れをします。

傷を隠したり、補色が必要な時には
同じ種類の色付きのクリームを
その部位に合わせて利用します。

部位によって色違いの革を
お手入れするという事になるので

「 手入れする部位にクリームの色を
合わせてお手入れする 」

だけになります。

次は、異なる素材での
組み合わせの場合です。

異なる素材での組み合わせ

これには素材の種類や色により
無数の組み合わせが存在することに
なります。

ただ、

この場合も考え方はシンプルです。

部位の素材に合ったケア用品を用いて
それぞれお手入れをすれば良い、
という事になります。

例えば、
今回、写真のサドルシューズの場合です。

こちらのシューズはサドル部分が
スムースレザー、その他の全体は
ヌバックとなっています。

ですので、

サドル部分は

【M.モゥブレィ】
アニリンカーフクリーム

全体のヌバック部分には


【M.モゥブレィ】
スエードカラーフレッシュスプレー

を使用します。

このスプレーはスエード、
ヌバック専用の無色のスプレーです。

起毛された革に栄養分を
加えることでしなやかさを与え
防水性も高めてくれます。

ここで、
コンビネーションシューズの
手入れで最も気を付けて
おきたい注意点があります。

それは異なる素材用の
シューケア用品を使用することで、
一方の素材に

『 シミを付けないようにする 』

という事なのです。

せっかく革靴をキレイにしようと
お手入れしているのに、やり方を
間違えると裏目に出てしまって、

『 手入れをする事で、逆に
靴にシミを作ってしまう 』

という結果になりかねません。

では、実際にシミを付けない為には
どのように考えていけば
良いのでしょうか。

クリームの【油分】に気を付ける

異なる素材にシミを付けてしまう
原因としてクリームなどの
『油』と『ロウ』が上げられます。

この成分が革に浸透すると
皮革の見た目は濡れたように変化し
必ず色が濃くなります。

これが単なる水分であれば、
乾いた段階で蒸発して
色も戻るのです。

しかし、

油分とロウ分は一度、革の内部に
浸みこむと繊維に定着してしまって
取れにくくなります。

この部分は色が濃く見えたまま
残ってしまうのでこれが
シミの原因となります。

ですので、

異素材のコンビシューズを
お手入れする時のポイントとしては
使用するクリームとして

「どちらの素材に対しても
シミになりにくい物を選ぶ」

と、失敗を避けることが
できるのです。

今回のお手入れではサドル部分の
スムースレザーには
アニリンカーフクリームを
使用しました。

このクリームはシュークリームジャー
など通常の乳化性クリームに比べて
「油分」「ロウ分」
が少ない物となります。

もし、誤ってヌバック部分に
付いてしまったとしても他のクリームより
シミやムラになる可能性が低いので
こちらを使用しています。

コンビシューズの手入れをする順番は?

コンビケアのお手入れをする
順番としてどの方法が正しいというのは
必ずしもありませんが、

「シミになりにくい順番で行う」

と考えるとわかりやすいかも
しれません。

今回の
「スムースレザー×ヌバック」
のサドルレザーの場合は
先に


【M.モゥブレィ】
スエードカラーフレッシュスプレー

その後に

【M.モゥブレィ】
シュークリームジャー

を使用するようにします。

これはなぜかというと
このスプレーはスムースレザー部分に
かかっても、ロウ分などが少ないので
シミになる可能性が低いからです。

そして、

この後にはアニリンカーフクリームで
スムースレザーのお手入れをするので
多少スプレーがかかったとしても
サドル部分はキレイになります。

また、

先にヌバック部分にスプレーを
しておくと革が乾燥から守られて
栄養分が補給されます。

その様に革の状態が良好であれば
もし、アニリンカーフクリームが
ヌバック部分に付いてしまったとしても
革の内部まで浸透する事がありません。

すぐに拭き取ることでシミになる
可能性が少なくなるのです。

これが乾燥して栄養分が不足した状態で
ヌバックにクリームが付いてしまうと、
カラカラのスポンジが水を吸い込むように
クリームを内部へと取り込んでしまいます。

そうするとシミとなって
残りやすくなります。

それを避けるためにも先に
スプレーをするのが効果的かと
思います。

このようにして、
コンビネーションシューズの
お手入れの順番は考えていきます。
参考にしてみて下さい。

サドルシューズを一本だけで
お手入れ出来るスプレー

今回はスムースレザーとヌバックの
コンビネーションでご紹介しました。

ただ、

異素材と言っても スムース、ヌバック、
スエード、エナメル、エキゾチックレザー、
キャンバス、合皮、ナイロンなど
その組み合わせは無数にあります。

これらの組み合わせに対して
それぞれに対応しているのは
結構な労力です。

そこで、どんな組み合わせの
コンビネーションでも
たった一つのケア用品でお手入れできる
画期的なスプレーをご紹介します。

それが、


【M.モゥブレィ】
コンビトリートメント

です。

こちらのスプレーを吹きかけたのち
ブラッシング等で仕上げるだけです。
革の場合は栄養分が浸透しますので
発色も良くなります。

カバンや財布など靴以外の革製品にも
利用できるのでかなり使い勝手の良い
スプレーです。

是非一度、お試しになられることを
お勧めいたします。

それではまた!