店長青山です、

エナメル革の特徴について
更に少しご説明します。

エナメルは簡単に言えば

皮革の上にウレタンの樹脂を
吹き付けてある素材です。

その為、

一般の表革のように
お手入れをする事で
柔軟性が増したり、
エイジングを加えたりする
ことはできません。

ですので、

お手入れ自体はとても
シンプルなものとなります。

エナメルには専用の

【M.モゥブレィ】
ラックパテント
(無色のローションタイプ)

を使用します。

これを柔らかい布に取り、
全体を磨きこみます。

その後、丁寧に乾拭きを
していくだけの作業です。

これによって

表面の曇りや汚れが取れて
美しい光沢がきれいに蘇ります。

ホコリもラックパテントを
使用した後であれば、
空拭きで簡単に取れるように
なります。

エナメルは革の表面が
ツルっとしていて
光を放っているので、
一見すると汚れにくそうな素材に
思われるかもしれません。

ですが、

実際にはホコリや指紋などが
付着しやすい素材になります。

一般の革と同様、長い間
お手入れをしなければ
汚れは落ちにくくなります。

ケアにそれほどの手間は
かかりませんので、
あとはマメさが重要な
ポイントです。

その他の注意点としては、
靴の場合はエナメル素材の
特性から、履きジワが深く入ります。

そこからヒビ割れを
起こしやすいので、保管の際は
しっかりとシューキーパーで
シワを伸ばしてください。

また、

暑さや寒さにも敏感です。

湿気が多く暑い時期になると

「エナメル靴の表面がベタ付く」

という事例が多く出てきます。

これは暑さで表面の樹脂が
溶け出してしまった状態です。

そうなってしまうと
残念ながら直す方法はありません。

また冬の寒さにも
注意が必要です。

極度な寒さは革が固くなり
ひび割れの原因となります。

適度な温度、湿度の場所で
保管しながら定期的に
お手入れを続けていって下さい。

参考にして頂ければと思います。

それではまた!