cedardry

革靴・ブーツのカビ防止はまず下駄箱から

店長青山です、

今の梅雨の時期、
革靴やブーツにとって怖いのは
カビが生えてしまう事ですね。

色々と対策はあると思うのですが、
すでにカビが生えてしまった場合
早急に行わなくてはいけない事が
あります。

革靴にカビが生えたら
すぐにその一足を隔離させる

ということです。

イメージして頂きたいことは
インフルエンザが流行したときの
学級閉鎖です。

小学生のお子さんがいる方は
感覚的に理解しやすいと
思いますが、お子さんが

「インフルエンザにかかったかも?」

と疑わしい時は、

「無理して学校に来させるな!」

と言われていますよね。

そして、実際にインフルエンザに
かかってしまった場合は強制的に
お休みとさせられてしまいます。

さらに、クラスの中で
一定数の感染者が出た場合は
すぐに学級閉鎖となりそのクラスは
授業が行えなくなります。

なぜならば、

インフルエンザにかかった
お子さんをそのままに
登校させてしまっては、

あっという間に学校中の生徒が
インフルエンザに感染してしまうから

です。

カビの場合も全く同じです。

革靴にカビが生えた場合、
まず行わなくてはいけない事は

その靴を隔離させて他の靴に
カビを移さない

ということになります。

カビの生えてしまった靴に対して
直接処置をされる方は多いのですが
その靴を隔離される方は意外に
少ないです。

日本の住宅事情だと
他に靴を置く場所がないと
いう事もあるとは思います。

しかし、

カビが生えた靴をそのまま
他の靴と同じ下駄箱の中に入れて
保管しない事が大切です。

少なくともその靴のカビの処置が
確実に終るまでは他の靴と
同じ場所に並べないように
しましょう。

そして

この場合疑わしいのは

一足でも革靴にカビが生えて
しまった時点で、カビの胞子が
下駄箱中に蔓延している

という事です。

そのままだとインフルエンザのように
あっという間に、他の靴まで一斉に
カビてしまう可能性は否定できません。

なので、

一足の靴にカビが生えてしまった場合
下駄箱そのものから疑う必要が
あります。

では具体的にはどうしたら
いいのでしょうか?

下駄箱に対して直接
処置できる事は少ないのですが

モールドクリーナー
【M.モゥブレィ】
モールドクリーナー

を下駄箱の中に吹きかけておく事は
カビを防止する意味でもかなり
有効です。

試してみて下さい。

そして、

何よりもカビが生えてしまう
原因を取り除く事が大切です。

革靴にカビが生える3つの要因

カビが生える原因には
3つの要因があげられます。

水分、栄養、温度

です。

この3つの要素が

【 同時に合わさった時 】

にカビは生えてきます。

湿気があり、革靴に
脂分などの栄養があり
そして温度が高いと
カビは生えてしまいます。

逆を言えばこの3つの
要素のうち一つでも無くせば
カビは増えなくなります。

ですので、

なるべくこれらの要素を
排除するようにします。

では、これらに対する
実際の現実的なアプローチを
考えてみましょう。

カビを予防する具体的な手順

まず、温度を管理するのは
なかなか難しいです。

気温の高い暑い夏が来れば
家中の温度は必然的に
上がってしまいます。

ですので、出来るだけ
涼しい場所に保管する事を
気を付けるしか方法がありません。

次に栄養ですがこれは
革靴を汚れたまま放置したり、
脂分の強いクリームを
必要以上に革に塗りすぎない様に
気を付けます。

カビのエサになるようなものを
与えないという事ですね。

しかし革は脂分がないと
乾燥してひび割れてしまいます。

革には必ず栄養素が必要ですので、
これにも限界があります。

残るは、水分です。

靴に残る湿気をできるだけ
取り除く事が現実的に
対応できる部分で
差が付きやすい所です。

すぐにできる事としては

下駄箱は常に扉を
閉めておくのではなく
中に風を通すようにすると
良いです。

湿気を内部にこもらせないように
心掛けましょう。

たまにはお出かけされる前に
下駄箱の扉を開けておくとか
休日を利用して中の靴を
全て一度取り出し、新しい空気に
触れさせるなどしてみて下さい。

ここで考えてみて
もらいたいのですが当店には
たくさんの革靴があります。

でも、

特別何の対策もしていなくても
当店の革靴にはカビが生えません。

なぜならば陳列してあることで
常に新しい空気に触れている環境に
あるからです。

店内はエアコンが効いている為
空気が循環していますし
換気扇も回っています。

革靴の周りの空気がいつも
入れ替わっている状態にあります。

そのような理由から
当店の革靴は湿気によって
蒸れることがありません。

なのでカビが生えてこないのです。

カビを生やさないようにするには
できるだけ革靴の周りの空気を
循環させるようにしてください。

また、

革靴を一日履いた後には
内部にコップの水半分から
一杯分の汗をかくと言われています。

今日、革靴を履いたら
靴の中はコップの水を
半分こぼしたのと同じぐらい
濡れた後の状態になっているのです。

この濡れてしまった水分だけ
カビが生える要素は高まっています。

まずはそれを無くすように
しましょう。

革靴の中から湿気を取る

その為に効果的なアイテムは
シダードライです。


【M.モゥブレイ】
シダードライ

こちらは天然素材の杉のチップで
できた乾燥材です。

革靴を履いて帰ってきたら
シダードライを靴の中に入れて
内部の湿気を吸収させます。

次の日になったら
シダードライを取り出し
シューキーパーを入れて
靴の形を整えるといいでしょう。

必要のない時には下駄箱の中に
入れておくと、下駄箱内の湿気も
除去してくれます。

また、

天然の杉にはセドロール(Cedrol)
という成分による心地よい香りが
入っていますので下駄箱内の
すえたような臭いにおいの
防止にもなります。

こちらのシダードライについては
以前の記事で詳しく使い方などを
ご紹介していますので合わせて
ご覧ください。

革靴の湿気を取ってカビの防止

それではまた!