店長青山です、
今回はヌメ革のような表面に仕上げが
ない革をお手入れする時の方法を
お伝えして行きます。
ヌメ革の財布やバッグ、革靴、
ベルトなどをお手入れしたい時には
参考にしてみて下さい。
まずヌメ革って何なのか?
というお話からして行きますね。
ヌメ革とはタンニン(植物の渋)を
使ってなめしているんだけれども、
表面に加工を施していない
素(無垢)の牛革や豚革の事です。
すっぴんで何もしていない革と
考えてもらえると
イメージしやすいですね。
表面が無加工なので、
素材がもつナチュラルな質感や
雰囲気を最もダイレクトに
味わえるという点で
とても魅力的な革です。
まっさらな状態から
革を育てていく事ができる為、
人気も高いですね。
しかしスッピンとういのは
長所である反面、汚れやシミに
弱いという事でもあります。
お手入れのやり甲斐もあるのですが
方法を間違えると、それが逆にシミに
なってしまいます。
その点で注意が必要な革です。
でも、今日の話を聞いておけば
お手入れそのものは簡単ですので
是非試してみて下さい。
で、
そのお手入れ方法ですが、
新品で買ったらすぐに使用しないで
10日~3週間ほど日光に当てる
といいです。
要は、革を日焼けさせるわけですね。
想像してみて下さい。
北欧のフィンランドから来た
まるで妖精のようにとてもピュアで
美しい女性がいたとします。
その肌は透き通るように美しく
雪のように真っ白です。
その北欧の美女がですね、
肌に何もつけずにいきなり
赤道直下の「ウガンダ」とかに
行ったらどうなると思いますか?
冗談ではなくあっと言う間に
肌が火傷になって
命を落としてしまうと思います。
そうならないまでも、
火ぶくれやシミで肌がボロボロに
なってしまうことでしょう。
でも、
昔からウガンダに住んでいる
現地の方たちは大丈夫なわけですよね。
すでに肌の色も黒くて
日焼けに耐えるだけの強さを
持ち合わせています。
これと同じで
北欧美女の肌のように
真っさらなヌメ革を
「あらかじめ日焼けさせる事」
でヌメの色が白(生成り)から
あめ色に変化して表面が強くなり
シミができにくくなるのです。
ただ、
ヌメ革を日焼けさせている間は
皮革の乾燥が進みますので、
定期的に
【M.モゥブレィ】
ナッパケア
をスプレーして、
革のコンディションを
向上させて下さい。
ナッパケアはスプレー状になった
デリケートクリームだと
考えてもらえるといいと思います。
日焼けはさせるけれども
革は乾燥させないように
潤いを与えていく感じです。
ただ、ベルトやお財布など表面積が
少なかったりする場合は
スプレータイプだと本体以外の
部分にも広がってしまいます。
吹き付ける場合に周りの部分にも
かかることを想定して準備しなくては
いけませんし、中身を無駄にしているように
感じてしまうかもしれません。
そういった場合、
ベルトや財布など布で塗るのが
簡単な時はナッパケアではなく
を使用すると、
無駄なく簡単に塗り込む事が
できるのでいいと思います。
そして適度に日焼けした後は、
【M.モゥブレィ】
クリームエッセンシャル
を表面に薄く塗って革の表面を
保護するようにします。
軽く丁寧に磨きこむと
素晴らしい光沢がでてきまよ。
経年変化が楽しめます。
ヌメ革の醍醐味です。
という事でまとめてみますね。
ステップ1
ヌメ革が本当に新品状態の時は
日光に当てて日焼けさせると
丈夫になります。
※日焼けもさせず、色も変化させずに
出来る限り白いまま革を使用したい場合は
ステップ2から行ってお手入れをしてください。
ステップ2
乾燥を防ぎ、汚れやシミを
染み込ませないためにも
ナッパケア、もしくはデリケートクリームを
使用して保湿します。
乾いたら乾拭きをします。
ステップ3
革に栄養を与えてアメ色になる
革の経年変化を楽しみたい時には
クリームエッセンシャルを
塗って乾拭きをしてください。
とても簡単ですよね?
まっさらなヌメ革はお手入れをしないと
確実にシミや汚れが付いて、
一撃で黒ずんでしまいます。
今回のお話を参考にして、
上手にヌメ革のアイテムを
楽しんでみて下さい。
それではまた!
※ お勧め参考記事
【レザージャケットの革のタイプ別お手入れ】
合わせてお読み頂くと
今回の革靴に対する理解が
より一層深まります。