就職活動で必要な革靴の条件
店長青山です、
以前こんな話がありました。
店長青山は
古着屋ガレージセールの
2代目オーナーなのですが
これは先代の社長の時代に
実際に起こった出来事です。
その時、当店ではアルバイトで
販売員を募集していました。
幾人かの応募があり
社長が自ら面接に
あたっていたのですが
その中の一人(男性)が
「リクルートスーツ」
を着てきたのです。
社長は言いました。
「君ね、真面目だし
スーツが悪い事でないのは
承知の上で言うけどね。
大企業でもない、小さな
古着屋のアルバイトの面接に
リクルートスーツを着て来て
どうするんだい?」
面接を受けた彼は
相手が求めている事を
全く理解しようともせず
就職活動だからと杓子定規に
スーツを着てきたのです。
社長が面接の際に
判断したかったのは
「販売スタッフとして
当店の雰囲気に合うかどうか」
であるのは明白です。
スーツで面接に来る事を
求めてはいません。
なぜならば
当店のスタッフは誰一人
スーツを着て販売活動を
していないからです。
それを承知の上で販売員の
面接に来るのですから
店の雰囲気に合うような
古着を着て来るのが
正解でしょう。
もし百歩譲ったとしてもです。
彼が失礼の無いようにスーツを
着て行こうと考えたのであれば
プライベートで洋服を着用している
スーツ以外のスナップ写真を
持参するべきでしょう。
「普段はこのような
服装をしています。
スタッフとして御社で
働かせて頂けるのであれば
写真のスタイルで接客に
のぞみたいと思います。」
と、社長にアピールすれば
良かったのです。
もしくは、着て行く洋服が
解らないのであれば面接の前に
直接、店のスタッフに
質問してみればいいでしょう。
「後日こちらの面接を受けるのですが
その際、どのような服装で
お伺いすればいいでしょうか?」
と。
社長が好みそうな服装や
必要なアドバイスを
もらえた事でしょう。
彼は面接に落ちました。
スーツを着て面接に来たから、
ではありません。
そのような表面的な事で
社長は彼を評価しませんでした。
「相手の事を理解しようとする
姿勢が見られない」
というのが
面接に落ちた理由です。
お客様の事を考えようとも
しない人間をスタッフに
採用する訳がありません。
今回は就職活動の際に
選ぶべき革靴のお話です。
スーツの彼の話からも
明らかですがマニュアル的に
「これさえ履いていれば
それだけで全てが完璧!」
という靴はないのです。
その時の状況に合わせた
革靴を選んでみてください。
「相手が求めているのは
何なのか?」
を考える事が大切なのです。
就職活動におすすめする革靴
とはいえ、
「一般的な就職活動に
おすすめできる革靴の形」
という物は存在します。
冠婚葬祭のような
フォーマルな場面でも
通用する形の革靴を
履いていればどんな状況でも
失礼には当たりません。
で、あればまず最初に
「これさえ履いていれば
冠婚葬祭だって大丈夫!」
という形を選んでおけば
大失敗はないでしょう。
それは何かというと
黒のプレーントゥか
キャップトゥ
(ストレートチップ)
です。
色はやはりブラックを
選んで下さい。
デザインに関係なく
茶色はカジュアルになるので
一般的な企業を受けるのであれば
黒の革靴を購入するべきです。
内羽根式か外羽根式かは
特に問われないと思います。
基本的には
外羽根式のプレーントゥか
内羽根式のキャップトゥが
多く販売されているはずです。
ただ、
先ほどもお伝えしたように
これは一般論です。
これさえ履いていれば
先方に対し失礼はありませんが
就職したい会社が何を
求めているのかを
理解する事が大切です。
マスコミやファッション関係の
会社であれば、面接には
「スーツを着て来ないで欲しい」
という所もあるかもしれません。
ラフな感じの
ジャケット&パンツスタイル
を求められているのであれば
靴もそれに合った形状の品を
選ぶ必要があります。
どのようなスタイルが良いのか
解らなければ面接する会社を
リサーチしておく事も
大切だと思います。
就活の面接官が求めている革靴とは
そして、
就職活動の面接の際に
最も大切な点をお伝えします。
2000足にも及ぶ革靴を
販売する中で、リクルートに
適した革靴をお客様に
求められてきました。
それらの経験から
「企業の面接官は求職者が
どんな革靴を履いていると
好ましいと感じるのか?」
を調べてきたのです。
「実際に面接官は
革靴のどこを見ているのか?」
という事です。
その結果分かったのは
一般的に考えられているのとは
違った事実です。
実を言うと
「どんな形の靴を履いているのか」
という点は
あまり重要ではない、
という事が判明しました。
場違いな革靴を履いていない、
という最低限のマナーは
大切ですがそれよりもチェック
されている事があります。
それは何かというと
「きちんと手入れをして
キレイに履いているか?」
という事です。
「傷が目立ったり
汚れた革靴を履いていない」
という点が最も大切だったのです。
就職活動を続けている
学生さんなどは、何社も
応募したり面接を受けたり
たくさん歩いて周ります。
最初はピカピカだった革靴も
そのうちくたびれてきて
汚れが目立つようになります。
その革靴を
「きちんと手入れをして
キレイに大切に履いているか
どうか?」
という点が革靴において
最も判断される事なのです。
革靴の形は正直に言うと
あまり問題とされていません。
高級ブランドの革靴であるか
どうかなどは二の次です。
面接官は革靴のブランドを
気にしていません。
面接では革靴のここを見ている
就職活動における
革靴で最大のポイントは
「大事に大切に手入れをしながら
扱っているかどうか」
と、いう事です。
考えてもみて下さい。
もし、あなたがその会社の
面接官だったとして
想像してみて下さい。
「見栄を張って高級な革靴を
履いているけど、ぞんざいな
扱いで足元が汚れている学生」
と、
「リクルート用の安い量販靴を
履いているけど、手入れを怠らず
キレイにしながら大事に大切に
履いている学生」
どちらの学生を
採用したいですか?
【革靴】を入社後の
【会社】に置き換えてみたら
分かります。
気配りができ、後々まで
手をかけて大事に大切に
扱ってくれる学生さんを
欲しいと思うに違いありません。
ビジネスマンとしてそのような
人材を会社は求めています。
面接の直前に行うべき簡単な手入れ
もしあなたが
これから就職の面接を
受けるのであれば
おススメしたい
アイテムがあります。
ホコリ払い用のブラシです。
こちらは馬毛でできた
ドイツ製ブラシで
携帯用のコンパクトな
11㎝弱というサイズです。
これをどのように
使うかというと、面接の前に
履いている革靴の砂やホコリを
サッ、サッと払って落とします。
普段からお手入れしてある
革靴であれば、このような
ブラッシングだけでも
ホコリが落とされて大分
綺麗に見える事でしょう。
面接を受ける会社の中で
砂や泥を落としては失礼ですから
建物に入る直前に入り口の
手前の段階で払っておきましょう。
一般社会人もブラシは持ち歩くべき
これは就職活動をされている
ケースだけでなく一般社会人の
方でもお勧めできるふるまいです。
会社の建物内に自分が持ち込んだ
砂や泥を落として汚さないよう
心がけるエチケットがあれば
それは素晴らしいマナーだと
思います。
相手の事を気遣って行う仕草は
美しい所作となり、自然と
人の目に留まるものです。
他人へのアピール目的で露骨に
行うと嫌味に思われるかもしれませんが
身だしなみに気を遣い、建物を
汚さないという心配りは
素晴らしいものです。
実際にやりもしない人間から
とやかく言われる筋合いは
これっぽっちもありません。
一つたった500円程度の
品なのですから、これから
就職活動をされる方は
是非、購入して持ち歩くように
して下さい。
それではまた!
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