「足元を見る」の語源

店長青山です、

「足元を見る」という

言葉があります。

「相手の弱みに付け込む」

といった意味で
使われる言葉です。

相手が持つ弱点を利用して
優位に立つ行為と言えます。

しかし、
慣用句として
使用している分には
意識していませんが
考えてみたら
不思議な言葉です。

何で足元を見ると
マウントを取る事が
できるのでしょうか?

今回は「足元を見る」の
語源についてお伝えして
いきます。

「足元を見る」の由来

どこの国でもそうですが
日本でもかつて旅をする時は
徒歩で移動していました。

どこに行くのにも
自分の力で歩いて
向かったのです。

ちなみに「車」、

車輪があって人が乗れる
「馬車」や「人力車」が
普及したのは明治時代に
なってからです。

車輪のある乗り物は
軍事的、雇用的理由から
江戸時代には幕府によって
規制されていました。

外国人がたくさん
訪れるようになった
明治以降、車輪のある乗り物は
急速に増えていきます。

では、それ以前は
歩き疲れた時に
どうしていたのか?

お金を払って

「駕籠(かご)」

に乗ったり、馬に
乗ったりしたのです。

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当時、その駕籠を担いだり
荷を乗せた馬を率いたり
する職業の人がいました。

駕籠を担ぐ
「駕籠かき」。

馬を率く
「馬子(まご)」や
「馬方(うまかた)」。

と呼ばれた人たちです。

彼らは旅人や客人の
足元を見て値段を
決めていました。

旅人の草履が痛んでいたり
足が傷ついていたり
疲れている様子の場合には
値段を高くしてふっかけます。

旅人にしてみたら
通常より高額であったと
しても、疲労の度合いが
強ければ、

「しかたがない。。」

と、言い値で
支払ってしまいます。

という事で、

「 足元を見る 」

という言葉は相手の
弱みを利用して付け込むと
いった意味合いと
なったのです。

これが「足元を見る」
の語源です。

現代版 「足元を見る」は靴

現在では徒歩で
旅をしている事が原因で
足元が汚れている人は
ほとんどいない事でしょう。

しかしながら、今でもなお
人を値踏みするときに
「足元を見る」
という行動が現実として
行われています。

それは

「相手の靴を見て仕事や
収入やステータスを測る」

といった行為です。

お洒落は足元からという
言葉がありますが、相手が
見ているのはファッションの
センスだけではないのです。

普段から履いている靴によって
あなたは相手から
「値踏みされている」
可能性は否定できません。

あなたがより良い社会的地位を
得たいのであれば履いている
靴にも気を配る必要があります。

次回の内容では実際に

「履いている靴でランク付け」

されてしまう例を
お伝えしていきます。

それではまた!

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